Carbon Capture, Utilization and Storage (CCS/CCUS)
二酸化炭素の回収・貯留及び有効活用(CCS/CCUS)
CCS/CCUSの実現を支援するソフトウェアテクノロジーとコンサルティングサービスを提供しています。
資源量の推定や二酸化炭素地下貯留 (CCS) を行うためには地層中の流体の挙動を知るうえで地下の物性モデリングやシミュレーションが必要であり、そのためには地下の物性理解・解釈・モデリングは最初のステップとして不可欠なものです。Petrelソフトウェアプラットフォームは、油ガス田開発プロジェクトレベルや堆積盆レベルを含む幅広いスケールの解釈や3次元構造・物性モデリングに対応しています。
地震探査データは解像度や品質の向上に伴い取得データスケールの巨大化する傾向にあります。そのため地震探査データの解釈作業は、数ヶ月~年単位の時間を必要とする膨大な作業です。この新しい解釈手法では、一部の解釈データを機械学習させることで、数セクションの解釈を3次元データ全体に広げる事が可能です。
このような半自動的な新しい解釈支援ツールを用いることで、解釈にかかる時間の劇的な短縮が期待されます。
貯留層評価プロセスにおいて、解釈したデータを統合し空間的な物性値の広がりを表現するためには、3次元地質モデルを作成する必要があります。Petrelでは様々なドメインで解析された結果を統合し、地球統計学的手法を用いることで、物性値の広がりを複雑な地質構造においても正確に表現します。また、作成された地質モデルから、断層シール性能評価、フラクチャーモデリング、堆積盆モデリングや貯留層シミュレーションなど、様々なプロセスへ同一のプラットフォーム上でシームレスに展開することができます。
最新のデジタル技術を活用し、HPC (High Performance Computing : 高性能計算) を利用した不確実性評価の効率化や、機械学習アルゴリズムによる空間物性値の推定が可能となっており、今後も評価プロセスの効率化・高精度化が期待されます。