セメントを坑内に置換する目的としては、以下が挙げられます。
セメントの評価をする際には、音波や超音波を使用し、ケーシングと地層やケーシングとケーシング間のセメントの状態を評価します。貯留層での各層の遮蔽状態の確認は、クロスフローの問題を回避するためにも必要となります。セメントボンディングの不良あるいはセメントが上手く置換できていない箇所を掘削中の段階で発見することで、こういった不良箇所を早期に補修することが可能となります。この場合、生産中に問題が発生するために起こる余剰な関連経費(リグコストなど)の発生を避けることができます。
Isolation Scannerは、従来の超音波パルスエコー技術と新しい超音波技術を組み合わせています。 この技術は、セメント地層接触面の反射や、ケーシングを伝ってくる屈曲波からエコーを起こすことができます。このツールは、超音波パルスエコー技術で区別することが難しい低比重セメントや泥などを識別することが可能です。またIsolation Scannerは、同様にセメントアニュラの形やケーシングの偏心性の評価も提供することができます。